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重政古墳(豊後大野市三重町内田)4次調査現地説明会に参加してきました


重政古墳(豊後大野市三重町内田)4次調査現地説明会に参加してきました

2020年1月13日(月・祝)は、大分県豊後大野市三重町内田に所在する重政古墳の4次調査現地説明会に参加してきました。

重政古墳の発掘調査は、豊後大野市教育委員会と別府大学考古学教室が進めているもので、令和元年度で4次調査となります。

野良考古学研究所は、3次調査現地説明会にも参加致しました。


〇重政古墳の概要

 ・三重地域6基ある古墳群の1つ、大分県指定史跡

 ・全長約52m(現地説明会資料)の前方後円墳。葺石が葺かれた2段築成で、壺形埴輪が存在

 ・5世紀初頭の築造(現地説明会資料・現地解説板)

(重政古墳4次調査現地説明会資料より)

〇3次調査までの概要

 ・6ヶ所のトレンチ調査(4~9トレンチ)

  ・4トレンチで古墳部端の葺石や周溝を確認 

  ・6・7・8トレンチで前方部端部と段築の葺石を検出

  ・9トレンチでは後円部の墳端は削平されていたが、段築らしい痕跡を確認

  ・壺形埴輪の出土 


〇4次調査の内容

 ・7・8・9トレンチの再確認

 ・7トレンチの拡張

 ・11トレンチの追加 


〇4次調査の結果

 ・7トレンチでは前方部端に大きめの根石が判明

 ・8トレンチではきれいに並んではいないものの、大きめの石が置かれていることが判明

 ・9トレンチでは後世の削平により墳端が確認できない

 ・墳丘途中に平坦面確認により二段築成確認

 ・11トレンチは未完掘ながら、4トレンチのような周溝状地層を確認

 ・壺形埴輪の出土


野良考古学研究所からは、Googleマップ上、約200kmの距離にある重政古墳ですが、休憩や昼食時間を入れ、4時間かけても遅刻してしまい、昨年同様、最初から現地説明を聴くことは叶いませんでしたが、概略は理解することができました。また、発掘担当の先生ともお話することができ、様々な情報を聴くことができました。

豊後大野市は、所謂大野川流域にあたり、弥生時代からも必見の土地です。重政古墳の調査は、陸路の三国峠(豊後大野市と佐伯市との境付近)ルート(国道326号)を理解する上でも重要なものかもしれません。 

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