202102新着本-国内書-
- 野良考古学研究所
- 2021年3月7日
- 読了時間: 8分

202102新着本-国内書-
2021年2月に届きました国内書です。
〇重田園江2011.9『ミシェル・フーコー-近代を裏から読む』ちくま新書922 筑摩書房
目次
はじめに
Ⅰ フーコーの世界へ
第1章 価値を変えろ!
第2章 フーコーはなぜ「監獄」を選んだのか
Ⅱ 身体刑とその批判
第3章 『監獄の誕生』はそれほど突飛な書物ではない
第4章 身体刑は変則的でも野蛮でもない
第5章 啓蒙主義者は旧体制の何を批判したのか
Ⅲ 規律権力
第6章 啓蒙主義か規律か
第7章 空っぽの頭と自動機械
第8章 規律はどこから来たのか-フーコーの系譜学
Ⅳ 近代国家と統治
第9章 規律、ポリス、近代国家-「知」から近代を見る
第10章 国家理性について
第11章 非常事態の政治か、日常の政治か-主権と生権力を考える
Ⅴ 監獄ふたたび
第12章 監獄の失敗は何の役に立っているのか
第13章 冷血でも熱血でもなく-監獄情報グループ
終章 フーコーのリアルと、彼をつかまえにゆく方法
注
参考文献(付 読書案内)
あとがき
〇今野元2020.5『マックス・ヴェーバー-主体的人間の悲喜劇』岩波新書(新赤版)1834 岩波書店(2020.9第3刷)
目次
はじめに-「闘争」の政治学
第一章 主体的人間への成長 1864-1892年
1 絶頂の西洋・勃興するドイツでの誕生
2 自由主義政治家の家庭での生活
3 プロテスタント世界での知的冒険
4 学校での精神的・身体的成長
5 プロイセン軍での鍛錬
第二章 社会ダーヴィニズムへの傾倒 1892-1904年
1 法学博士号・教授資格の取得
2 ドイツ東部農業論からポーランド人労働者排除論へ
3 法学から経済学への重心移動
4 フライブルク講演『国民国家と経済政策』
5 ハイデルベルクでの変調と教職からの早期引退
第三章 ドイツ社会への苛立ち 1904-1914年
1 アメリカ旅行でのドイツ人意識の強化
2 禁欲的プロテスタンティズムの分析
3 人種論への更なる興味
4 「市民層の封建化」批判
5 「官僚制」批判
6 学問のあり方をめぐる論争
7 ロシア自由主義派への愛憎
8 西洋近代から見た普遍史の展望
9 「ハイデルベルクのミュトス」と相次ぐ紛争
第四章 ドイツの名誉のための戦い 1914-1920年
1 世界大戦とドイツ文化の自己保存
2 戦争遂行のための内政改革構想
3 ドイツの道徳的糾弾への抗議
4 国民国家再建のための共和国制構想
5 ミュンヒェンでの一瞬の輝き
終章 マックス・ヴェーバーとアドルフ・ヒトラー
おわりに ヴェーバー研究の伝記論的転回
主要文献一覧
図版出典一覧
マックス・ヴェーバー略年譜
〇中村隆文2021.1『世界がわかる比較思想史入門』ちくま新書1544 筑摩書房
目次
はじめに
第1章 ギリシア・ローマ文化-神話と哲学と法
1 ギリシアの神々
2 ギリシア神話の世界観
3 理性主義-ロゴスとヌースを重視する生き方
4 ローマ文化-「契約」「賠償」の考え方
第2章 ユダヤ教・キリスト教・イスラーム-同じ神を崇める啓示宗教
1 ユダヤ教-神との契約
2 ユダヤの試練の歴史
3 キリスト教-無償の愛と広い救済
4 キリスト教の拡大と多様化
5 イスラーム-制約と結束の宗教
第3章 インド思想-業と輪廻
1 バラモン教
2 ジャイナ教-修行の思想
3 仏教-苦行の否定と認識の転換
4 ヒンドゥー教
第4章 中国思想-「天」と「道」の思想
1 多種多様で豊かな思想文化
2 儒教(儒家思想)
3 老荘思想
4 その後の中国思想
第5章 日本思想-多面的な日本的価値観
1 神道と自然崇拝
2 日本の仏教
3 儒学
4 国学-日本独自の精神性?
第6章 近代の哲学思想-理性の時代
1 カントの道徳哲学
2 功利主義思想
3 世界の理性的発展
第7章 現代思想-啓蒙の先にある多様性
1 ポストモダン-近代理性主義への批判
2 実存主義
3 ポスト構造主義と脱構築
4 理性主義の復権と現代正義論
おわりに
1 思想の比較から何が見えるか?
2 制約としての思想
3 「自分の思想」をもつということ
4 生き方としての「行」
あとがき
〇橋本達也2020.11『巨大古墳の時代を解く鍵 黒姫山古墳』シリーズ「遺跡を学ぶ」147 新泉社
目次
第1章 黒姫山古墳とは
1 巨大古墳の時代を解く鍵
2 発掘、黒姫山古墳
第2章 解明された黒姫山古墳
1 黒姫山古墳の構造
2 前方部石室と武装具埋納
第3章 最多の古墳出土甲冑
1 「甲冑の世紀」、その重要性
2 短甲の型式
3 衝角付冑と眉庇付冑
4 甲冑の付属具
5 出土甲冑の性格と特質
第4章 埴輪列と埴輪
1 円筒埴輪列と型式
2 形象埴輪群
第5章 黒姫山古墳の被葬者像
1 年代と被葬者の性格をさぐる
2 「倭の五王」と巨大古墳と黒姫山古墳
3 勢力基盤としての丹比野
第6章 黒姫山古墳周辺をめぐって
1 古代丹比野の開発
2 河内鋳物師と中世的景観
3 現代に語りかけるもの
主要参考文献
〇モンテリウス(著)/濱田耕作(譯)1984『考古學硏究法』雄山閣出版(1932年岡書院発行の再版)
目次
一 考古學に於ける年代學的硏究
相對的年代と絶對的年代
二 「發見物」とは何ぞや
住居址、墓地、高塚の「發見物」
「埋藏發見物」
「發見物」の相對的新古
三 型式學的硏究
發見物の相互關係
平行性
四 型式學的組列
伊太利金屬製斧
北歐金屬製斧
伊太利青銅製短劔及長劔
北歐長劔
伊太利留針
希臘留針
北歐留針
北歐青銅製容器
蓮花紋と「パルメット」
一 脚註
一 挿圖引得
解説(角田文衛)
〇藤木亮天・奥弘幸・原田保則・平山峰幸・田代雅史・宮下正二1981.3『みやこ遺跡 六角川河川改修工事に伴う発掘調査概報』武雄市教育委員会
目次
はじめに
Ⅰ.発掘調査に至る経過(藤木亮天)
Ⅱ.位置と環境(奥弘幸)
Ⅲ.みやこ遺跡の概要
〈Ⅰ区〉(原田保則)
〈木製馬鞍〉(原田保則)
〈Ⅱ区〉(平山峰幸)
〈Ⅲ区〉(田代雅史)
〈Ⅳ区〉(奥弘幸)
〈Ⅴ区〉(宮下正二)
まとめにかえて
おわりに
〇原田保則(編)1984.3『郷ノ木遺跡B地点』市道城口~郷ノ木線改良工事に伴う発掘調査報告書 武雄市文化財調査報告書第14集 武雄市教育委員会
目次
1.発掘調査の経緯
1)調査に至る経過
2)発掘調査の組織
2.立地と歴史的環境
1)立地
2)歴史的環境
3.遺構
1)概要
2)土壙
3)溝
4)甕棺墓
4.遺物
1)弥生土器
2)その他の土器類
3)石器等
5.まとめ
〇峯崎幸清(編)1990.3『古子遺跡』塩田町文化財調査報告書第4集 佐賀県塩田町教育委員会
目次
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.遺跡の位置と環境
Ⅲ.発掘調査
1.層位
2.遺構
A-1.箱式石棺墓
A-2.出土遺物
B-1.方形周溝墓状遺構
B-2.出土遺物
C-1.墳墓群の調査
C-2.墳丘内の出土遺物
Ⅳ.小結
〇原田保則(編)1986.3『みやこ遺跡』六角川河川改修工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書(上巻) 武雄市文化財調査報告書第15集 佐賀県武雄市教育委員会
目次
調査の概要
1.調査に至る経過
2.調査組織
3.調査の経過
4.遺跡の立地と環境
遺跡
潮見遺跡
Ⅰ.遺跡の概要
Ⅱ.遺構
(1) 建物跡・住居跡・柱穴
(2) 土壙
(3) 井戸跡
(4) 溝跡
(5) 土壙墓
Ⅲ.遺物
1.土器・陶磁器類
2.石器
3.土製品
4.鉄器類
Ⅳ.まとめ
みやこ遺跡
Ⅰ.遺跡の概要
Ⅱ.遺構
(1) 建物跡・住居跡・柱穴など
(2) 土壙
(3) 井戸跡
(4) 溝跡
(5) 性格不明遺構
(6) 墳墓類
Ⅲ.遺物
1.土器・陶磁器類
2.石器・石製品
3.金属類
4.土製品等
5.木器・木製品
Ⅳ.まとめ
市場遺跡
Ⅰ.遺跡の概要
Ⅱ.遺構
(1) 建物跡・住居跡・柱穴
(2) 土壙
(3) 溝跡
(4) 性格不明遺構
(5) 墓地について
Ⅲ.遺物
1.土器
2.石器・石製品
3.金属器
4.土製品
Ⅳ.まとめ
郷ノ木遺跡
Ⅰ.遺跡の概要
Ⅱ.遺構
(1) 建物跡・住居跡・柱穴
(2) 土壙
(3) 溝跡
(4) 性格不明遺構
(5) 墳墓
Ⅲ.遺物
1.土器・陶磁器類
2.石器・石製品
3.金属器類
4.土製品等
5.木器・木製品
Ⅳ.まとめ
〇美浦雄二・立谷聡明・濱口尚美2020.12『末盧より『西』を望む-西九州航路の盛衰と鉄をめぐる動静-』唐津市末盧館
目次
はじめに-海で結ばれた唐津平野と西北九州-
第Ⅰ章 西九州航路のはじまり-貝をめぐる交易の盛衰-
第Ⅱ章 装いを飾る玉の異同-各地の玉のトレンド-
第Ⅲ章 海を越えてきたもの-鏡の副葬行為の変遷-
第Ⅳ章 末盧に響く鎚音-鉄器生産の開始とその影響-
・土器からみた西九州航路の活発化
・唐津平野での鉄器生産のはじまり
・中原遺跡の概要と鉄器生産
・唐津平野と西北九州の副葬鉄製武器について
第Ⅴ章 砂に埋もれた弥生の「技」-中原遺跡の鉄器製作技術-
・鉄器製作技法①裁断
・鉄器製作技法②鍛打:折り曲げ
Column-唐津平野の玉作り-
・鉄器製作技法③鍛打:鍛接と鍛延
おわりに-鉄器生産の終焉と西九州航路の衰退-
・中原遺跡の鉄器生産の特異性
・古墳時代のはじまりと鉄器生産の動静
・おわりに-西北九州と海上交易-
〇「片桐さん」退職記念論集刊行会(編)2020.12『さぬき野に 種をまく』「片桐さん」退職記念論集刊行会
目次
第1部 地域から「歴史」を語ることができるのか?
・川部浩司「農耕開始期の墓葬をめぐる出自集団関係-四国島の列状/列指向墓群を中心として-」pp.1-12.
・乗松真也「弥生時代中期における金山産サヌカイト製石器の流通」pp.13-28.
・禰冝田佳男「香川県における弥生時代鉄器製作遺構の「再発掘」」pp.29-38.
・大久保徹也「古墳時代列島政治秩序を捉え直すために 前期前半段階と中期段階における政治秩序の比較検討」pp.39-58.
・高上拓「積石塚の広がりと受容からみた地域の実態」pp.59-68.
・海邉博史「丸亀平野の横穴式石室に関する若干の検討-善通寺市王墓山古墳・菊塚古墳の調査整理覚書-」pp.69-78.
・中嶋美佳「段ノ塚穴型・忌部山型石室の型式学的検討」pp.79-91.
・渡邊誠「古代山城からみた「地方」の成立~讃岐城山城を事例として~」pp.93-108.
・蔵本晋司「香川県内出土の陶硯についての素描-風字硯・猿面硯の編年作業を中心として-」pp.109-116.
・岡本治代「讃岐における古代瓦の文様系譜」pp.117-136.
・塩冶琢磨「宗吉瓦窯跡出土瓦の考古学的研究-凸面布目平瓦を中心に-」pp.137-148.
・香川将慶「讃岐国分寺瓦屋の成立と在地寺院の瓦生産の関連性について」pp.149-158.
・山元敏裕「多口瓶の出土事例からみる終焉についての一考察-分布の縁辺にある中四国地方の出土事例を中心として-」pp.159-170.
・狭川真一「讃岐の中世墓事情」pp.171-180.
・佐藤亜聖「瀬戸内地域出土和泉型瓦器椀の産地について」pp.181-188.
・東信男「織豊系城郭の石垣構築技術の発展と視覚効果1」pp.189-200.
・松田朝由「讃岐における中・近世移行期の石造物の展開と地域社会」pp.201-212.
・萩野憲司「近世における四国遍路の往来手形発行-讃岐国大内郡引田村を事例に-」pp.213-231.
・御厨義道「宝暦七年高松藩士刃傷事件について」pp.233-235.
・長井博志「薬広告に描かれた五疳の病と子供-広告デザインの変遷とその意義-」pp.237-248.
・久保田昇三「重要文化財「豊稔池堰堤」と豊稔池水没遺跡(仮称)」pp.249-252.
第2部 現代社会、地域において「歴史」、「文化財」とは
・山本一伸「郷土の歴史資料を利活用するために必要な事~小西和資料の紹介を通じて~」pp.253-257.
・信里芳紀「史蹟名勝天然記念物保存法制下の府県令等による保存顕彰規程」pp.259-276.
・中島恒次郎「文化財は、未来の社会存在として継承できるのか?」pp.277-288.
・白木亨「社会教育及び学校教育への文化財行政のアプローチ-多度津町の文化財活用例から-」pp.289-293.
〇FUSUS編集委員会(編)2020.5『FUSUS』Vol.12 アジア鋳造技術史学会
目次
・桐野文良・大野直志・田口智子・小椋聡子「江戸時代後期に鋳造された青銅貨および鉄貨の母銭が果たす役割の金属学的検討」pp.1-14.
・三船温尚・廣川守「ポリゴンデータ検証による泉屋博古館保蔵の四鳳文鏡の文様鋳造技法」pp.15-27.
・三宮千佳・外山潔・三船温尚「京都大学人文科学研究所蔵青銅如来立像のポリゴンデータ分析および北魏金銅仏との鋳造技法・表現比較」pp.29-42.
・刘彦琪・王刚「甘肃礼县出土青铜器的内部结构观察及其型芯定位技术」pp.43-50.
・胡钢・盛崇姗・胡沛・向桐葳「红铜纹饰青铜器铸镶法与嵌镶法工艺解析」pp.51-56.
・荒友里子「ウラル地域・カザフスタンの青銅器時代冶金関連土器の用途に関する試論」pp.57-64.
・外山潔・髙濱秀・大橋修・阿部裕之「アジア鋳造技術史学会 第9回 表彰審査結果」p.65.
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